アンティーク家具の日々の維持管理で心掛けることは?

アンティーク家具の日々の維持管理で心掛けることは?

まず研磨・清掃・埃取りの時には、柔らかい布に少量のワックスしか使わないことが重要です。
可能であれば夜間にワックスを塗って木に栄養を与え、翌日に磨いてください。
通常ワックスポリッシュは数ヶ月に1回程度で十分です。
日頃は清潔で乾燥したダスターを使い、埃を払います。
掃除が必要な場合は、湿らせた柔らかい布かよく絞った清潔なセーム革を使用してください。
これもアンティーク家具にダメージを与えずに維持管理するポイントです。
酢を水で薄めた溶液を使用すると、より効果的に汚れを落とすことができますが、磨き上げられた木材やダメージのない木材にのみ使用します。
洗浄後はきれいな水で洗った布でもう一度拭き、すぐに吸水紙かソフトな乾いた布で拭きます。
アンティーク家具に多い真鍮のハンドルなどは、金属用クリーナーで磨くと周囲の木材を傷つけ、水性金箔を剥がしてしまうので磨かないようにします。
埃を払いながら軽く磨くだけで、十分な輝きを保つことができます。

アンティーク家具は高温多湿によるカビや割れに注意しよう

もともと古いアンティーク家具は、使い込むうちにより風合いも出てきます。
とはいえ、すでに劣化が進んでいることもあり、良い状態に保つためにはそれなりの工夫も必要です。
日本は高温多湿ということもあり、家具に使われている自然の木の状態が変わりやすくなります。
湿気でカビが生えてしまうこともあります。
空気が乾燥しているヨーロッパのアンティーク家具は、日本の高温多湿の気候では膨張しやすく、割れが生じてしまう可能性もあります。
できるだけ良い状態を保つためには、高温になる場所や湿気の多い場所への設置を避けることが大切です。
それから、直射日光も家具を劣化させることにつながるので、こちらも注意しましょう。
冬場は空気も乾燥しますが、室内で加湿器を使う場合も注意が必要です。
エアコンやストーブの近くに置きすぎることも熱の影響を受けるので、こうしたことも気をつけたいところです。
家具の割れや反りを防ぐには、ワックスも役立ちます。
大切な家具を長く愛用するためにも、正しいお手入れ方法は知っておきましょう。

著者:都築英紀

筆者プロフィール

静岡県静岡市出身。
イギリスに旅行した際に素敵なアンティーク家具と出会い、それ以来コレクターになりました。